【苦情で公園が更地】「子どもの声うるさい」苦情きっかけに市が公園廃止決定！課長決済で住民に事前説明会なし「こんなことってあるの？」

長野県長野市青木島町大塚にある青木島遊園地の騒動をご存じでしょうか？

『長い間ご利用いただき、ありがとうございました』

小学校の体育館一つ半ぐらいの広さのその公園は、閑静な住宅街にありました。
当初は地元の要望を受けて開設したものの、まもなく一部の近隣住民から「うるさい」「子どもたちが走り回ってほこりが舞い、車が汚れる」などと苦情が出るようになったそうです。

管理する市公園緑地課によると「多数の子どもが訪れ、かなりの音が出ていたことが、廃止の一因であることは事実」と『こどもがうるさかった』ことが廃止の理由の一つであることを認めました。

同課によると、青木島遊園地は2004年4月に地元から要望を受けて開設されたそうです。放課後には児童センターで過ごす大勢の子どもたちが遊びに来ていました。夕方の遅い時間帯には保護者たちのお迎えの車が相次いで出入りしていました。

苦情に対して市はツツジの木を植える、出入り口を変えるなどの対策を講じたものの、苦情は収まらず廃止に追い込まれたそうです。

市公園緑地課の平沢課長は「開設から18年もの間、一部住民に負担を強いてきたことを重く受け止めた」。地元区長会の宮沢弘明会長も「廃止はやむを得ないと考える」と話しています。

皆さんの近くにもちょっと迷惑だと思う公園はありますか？
私の住む町にも、『近隣住民から苦情がきてもおかしくない公園』が存在します。
「こどもがうるさくて」というより、『駐車場がないので路駐の車が多い』公園です。

担当職員が話した「一部住民に負担を強いてきた」という言葉は、近隣住民に多少なりとも本当に負担がかかっていたということだと思います。

それにしても、子どもの声に対する苦情で公園廃止になるとは何とも悲しいことですよね。

住む場所の住み心地はとても重要なことだと思います。
持ち家ですと、易々と引っ越すことができません。
今回の公演の廃止は地域住民の多様な意見を尊重した事例と言えるでしょう。

しかし、事前に住民説明会が行われないまま、課長決済で決定が進められたのは非常に残念です。
このような事例が繰り返されないよう、行政には透明なプロセスを維持し、地域住民との連携を強化することが望まれます。